「伝わらないリアリティーが大きなテーマ 」大谷尚哉インタビュー  2021-02-17

大谷尚哉 / 画家

写実的絵画技法を用いて具象表現を行う画家・大谷尚哉さん。

今回は、観る人の想像力を掻き立てる作品を制作する大谷さんに、作品の魅力、作品に込める想い、今後の活動などについて詳しくお話を伺いました。



大谷 尚哉

1990  山形県生まれ
2014  東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

個展/Solo Exhibitions
2021  大谷尚哉展 COLOR MIXING (ギャラリーアートポイント.bis)
2020  平滑な空間(花あさぎ/東京)
2019  Elatine Hydropiper(ギャラリーアートポイント.bis/東京)
2018  RECTANGULAR BOX(ギャラリーアートポイント.bis/東京)
    大谷尚哉絵画展(はくえん堂/東京)
2017  大谷尚哉展(ギャラリーアートポイント.bis/東京)
2015  グロッソスティグマ(ギャラリーノア/東京)

グループ展/Group Exhibitions
2021  分岐展 (ギャラリーカフェmuni / 埼玉)
2018  Life 2018(ギャラリーアートポイント/東京)
    第16回 NAU 21世紀美術連立展(国立新美術館/東京)
2017  大細密2016受賞者展(アートコンプレックスセンター/東京)
    New Year Selection 2017(ギャラリーアートポイント/東京)
2016  大細密展2016(アートコンプレックスセンター/東京)

受賞/Awards
2018  第16回 NAU 21世紀美術連立展 推薦
2016  大細密展2016 優秀賞

出版物/Publication
2019  1日で描くリアル油絵の基本(出版社 ホビージャパン 大谷尚哉 著、角丸つぶら編集)


【twitter】【HP】



Q. 作家、画家を志したきっかけを教えてください

小さい頃から好きでずっと絵を描いていて、小学生の時に絵画教室に通い始め、その流れで自然と美術の世界で活動していこうという気持ちになっていました。



「写実」への疑問が、現在の作風に

Q. 大谷さんは、主に油彩による写実的表現で作品を制作されていますが、 現在の作風までの歴史や、 経緯などありましたらお聞かせください。

大学生のときにある程度の方向性が決まりました。
大学入学時は写実画家になりたかったので写実表現に必要な技術を磨くことに重点を置いて日々制作していました。

様々な展示を観ていくうちに「写実」への疑問が生じ、現在のような写実表現を利用した様々なテーマの作品を制作するようになりました。



Q. 大谷さんの描く作品は、写実を超えた驚きや面白さがあり、作品ごとに異なる魅力があると感じました。作品の制作にあたり意識していること、また大切にしていること、伝えたいことなどはありますでしょうか?

作品によっては少し異なるコンセプトのものもありますが、ほとんどの作品に共通することについて話します。

写実絵画というカテゴリーの中では上手いかどうか等の技術ばかりを鑑賞されがちですが、画面上にあるモチーフを曖昧なものにすることで自分が制作時に持つリアリティーを鑑賞者に伝わりにくくし、情報を共有させないようにしています。

また、相手に伝わらないものであっても自分の制作の中ではリアルを追求していますので、写真等の資料は使わず、必ずセッティングをした空間を観察しながら制作します。

伝わらないリアリティーが大きなテーマです。



Q. 作品のインスピレーションはいつ、どのようなときに浮かびますか?

普段の制作中に頭の中に浮かんだものを覚えておきます。
また、その発想で制作する可能性が高くなった時は実際にセッティング可能かどうかも考えます。



Q. 作品制作をするうえで、ルーティンや制作ペースなどについてはいかがでしょうか?また普段どの様な場所で制作活動をされていますか?


午前がアトリエの掃除や制作の準備、午後からは休憩を挟みながら制作することが多いです。

本当は早寝早起きがしたいのですが、夜中0時~3時に寝ることが多く、現状は厳しいです。
制作環境が寝室兼アトリエなので、ホコリ等には注意しています。



Q. 制作中のリフレッシュ方法などありましたらお聞かせください。



制作の合間の休憩はスマートフォンで動画を観たりゲームをしたりします。
気分を切り替える意味で別の作品の制作をしたりもします。


Q. ご自身の作家活動において影響を受けた人物や事柄などはありますか?



写実という絵画カテゴリー全般は自分の表現を考え直すキッカケになったかもしれません。
とくに特定の人物から影響を受けるということもなく、カテゴリーの傾向からの影響があります。


Q. 今後、作家として挑戦したいことはありますか?



挑戦したいことはとくに決めていません。
作品を制作、発表していく中で妥協はしないようにしたいです。


Q. SNSでの活動について、気を付けている事、実践している事、反響などはいかがでしょうか?

我慢しないようにしています。
思ったことは正直に投稿します。画像付きの投稿を多くしています。

伝わらないリアリティーというテーマのせいか、作品の投稿をした場合に分かりやすいモチーフのものばかり反応が良いので難しいです…。



今後の展示情報


2月、3月、8月にグループ展を予定しています。

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