【美術史】抽象表現主義、ポップアート、新即物主義、コンピュータアート、コンセプチュアル・アートについて

2022月03月29日 アートの知識

抽象表現主義

戦後の1940年代後半からの美術は「現代アート」に分類されます。

抽象表現主義(Abstract Expressionism)は、1940年代後半から1950年代前半にかけてアメリカ合衆国で起こった美術の運動です。抽象表現主義の画家たちは、絵画の形や色彩を自由に使って、内面の感情や精神を表現しようとしました。抽象表現主義は、戦後のアメリカの文化に大きな影響を与え、世界中の美術に大きな影響を与えました。

抽象表現主義の代表的な画家には、ジャクソン・ポロック、ウィレム・デ・クーニング、マーク・ロスコ、アンディ・ウォーホルなどが挙げられます。ジャクソン・ポロックは、キャンバスの上に絵の具を垂らしたり、こぼしたりする「ドリッピング」という技法で知られています。

ウィレム・デ・クーニングは、激しい筆致で描かれた人物画で知られています。マーク・ロスコは、大きなキャンバスに広大な色面を描いた作品で知られています。アンディ・ウォーホルは、ポップアートの画家として知られています。

抽象表現主義は、アメリカの文化に大きな影響を与えました。抽象表現主義は、戦後のアメリカの若者たちの自由な精神を表現し、アメリカの文化を世界に広める役割を果たしました。抽象表現主義は、世界中の美術に大きな影響を与えます。

抽象表現主義は、絵画の形や色彩を自由に使って、内面の感情や精神を表現する新しい方法を示しました。抽象表現主義は、現代美術の基礎を築いた重要な運動です。

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ポップアート

ポップアートを語る上で1964年にアッパー・イーストサイド・ギャラリーで開催された展示「The American Supermarket」は欠かせない重要な出来事です。

6人のアーティストが出品し、なかでもウォーホルは絵画のキャンベルスープ缶の作品と市販のキャンベルスープ缶にサインした作品を販売し、ここにポップアートと芸術とは何かを問いかける最初のアートイベントが生まれたのです。その後もウォーホルは有名人をモチーフに反復したシルクスクリーン作品を次々と発表していきます。

繰り返すことでどんな人物も「大衆化」させることに成功しました。とはいえ存在が軽くなったからといって作品が軽くなるわけではなく、むしろ作品の強度が増すのも興味深い作用でしょう。反復・大量生産・大量消費という現代社会を反映した新たなアートの文脈がここに誕生したのです。

新即物主義

第一次世界大戦後に登場したドイツの芸術運動を指し、極めて冷静な視線で社会を俯瞰的に観察し、即物的(客観的)に表現しようとした試みです。

これは表現主義全盛の時代における反発によって生まれました。例えば資本主義社会のなかで堕落する人々や荒廃する社会についての風刺や、肖像画においても脚色することなく、対象に媚びずに描くことを徹底した画家も存在しました。あくまでも即物的であるこの芸術は、やがてナチスの台頭とともに危険思想を伴う芸術として迫害されていく歴史を辿ることとなります。

コンピュータアート

主にメディアアートやデジタルアートの制作過程においてコンピュータを用いた作品を指す言葉です。プログラムを作ることやアルゴリズムを設計することは「美」を作ることと考えられ、技術の発展とともに芸術と科学が混じり合うようになります。

そのため、コンピュータを用いた領域は年々と広がりを見せており、今日に至ってはどこからどこまでか「コンピュータアート」なのか定義することが難しくなっていますが、常に最新技術がアップデートされた表現に触れられるのがこの分野の特徴です。

コンセプチュアル・アート

1960年代から70年代にかけて、アートの価値において「コンセプト」が最も重要であると定義される時代が始まりました。アイデア芸術とも呼ばれ、作品を創らなくても構造や考えそのものも「芸術」とした扱われるようになりました。

完全に手仕事や画家本人が描かなくても成立する「アート」の時代の到来によって、アーティストがスタッフを雇ってアート作品を製作するアートカンパニーが誕生していくのもこの頃からです。21世紀の現在も変わらぬ現代アートの考え方はこの当時に形成されていきます。ヨーゼフ・ボイス、マルセル・ブロータスなどがこの分野における先駆的なアーティストといえます。

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