菅田 茂
イニシャルギャラリー独自の指標「アーティスト注目度」です。
対外活動実績、ソーシャルサイト、弊サイトでの参照実績などを元に算出しております。
生成AIを活用してより多くのデータを収集、短時間で解析し精度の高いIGS数値の算出を目的とした検証を行っています。検証は継続的に行い、検証結果をZennで公開します。
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1955 年山口県生まれ。
國學院大学文学部国文科卒、武蔵野美術大学造形学部造形研究コース卒
松山俊太郎/桑原盛行に師事
制作コンセプトなど
ぼくにとって抽象作品と具象作品のあいだに境界は存在しません。世界を、技法と素材で分節化した結果としての作品ではなく、分節化される対象つまり、世界の一部になるような作品をつくりたいと考えています。
私の制作は、「視る」という行為を根源から問い直す試みです。
抽象と具象——この二つの表現形式のあいだに、私にとって明確な境界は存在しません。むしろ私は、世界を技法や素材によって分節・解釈した結果として作品をつくるのではなく、作品そのものが世界に溶け込み、分節化される〈対象〉として存在するような在り方をめざしています。
アクリルによる抽象作品では、比重の異なる金属顔料と軽いアクリル絵具を併用し、物質的な作用から生まれる自然な流動、偶然性、そして内在する緊張を画面に引き出しています。そこには、歴史や神話からのモチーフを通して、人間の根源的な問い—運命・苦悩・暴力・救済など—を視覚的に展開しようとする意図があります。
一方、細密な具象画では、昆虫や植物、骨格などの自然物を主題に据え、構造美と生命感のあいだにある微細な揺らぎを描き出します。これは単なる博物画的写実にとどまらず、見ることと描くことを通して、自然と私自身との関係を探る行為でもあります。
抽象と具象を往復しながら、私は「見えないものを見えるかたちで立ち上げる」ことをめざしています。 自然界の中に潜む構造、精神の内奥に沈む記憶、それらが画面の中で出会うとき、そこに新たな視覚的な経験が生まれると信じています。
経歴
- 2025
- 個展、「異型の侵入3」Gallery+Cafeカモメのばあばあ、広島市
- 2022
- 細密画個展、「時間の分泌物2」Gallery+Cafeカモメのばあばあ、広島市
- 2021
- 個展、「異型の侵入2」東広島市立美術館・アートギャラリー、東広島市
- 2020
- 細密画個展、「時間の分泌物1」Gallery+Cafeカモメのばあばあ、広島市
- 2018
- 個展、「異型の侵入1」Gallery+Cafeカモメのばあばあ、広島市
- 2008
- 個展、Caelum Gallery New York, U.S.
- 2007
- グループ展参加、Caelum Gallery, New York, U.S.
- 2006
- 個展、Caelum Gallery、New York, U.S.
- 2005
- グループ展参加、Amsterdam Whitney Gallery、New York, U.S.
- 2002
- 第 20回上野の森美術館大賞展 入選 作品:異型の侵入13G, 東京都, 上野の森美術館
- 2001
- 第 7回公募「広島の美術」入選 作品:熱帯雨林からの使者(Evola Virus), 広島市, 広島現代美術館
第 19回上野の森美術館大賞展 入選 作品:熱帯雨林からの使者, 東京都, 上野の森美術館 - 1998
- 藤原 晋とともに,広島市アステールプラザ市民ギャラリーで個展、広島市
- 1997
- 第 15回上野の森美術館大賞展 賞候補 作品:熱帯雨林の終焉 No.2, 東京都, 上野の森美術館
第 6回青木繁記念大賞公募展 優秀賞受賞 作品:熱帯雨林の終焉 No.4, 久留米市, 石橋財団石橋美術館 - 1996
- 第 4 回公募「広島の美術」入選 作品:Wind No.400224, 広島市, 広島現代美術館
- 1995
- 第 13回上野の森美術館大賞展 入選 作品:Wind No.442, 東京都, 上野の森美術館
- 1994
- 第3回公募「広島の美術」入選 作品:Wind No.4 広島市, 広島現代美術館
受賞/Awards
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第6 回青木繁記念大賞公募展 優秀賞受賞 作品:熱帯雨林の終焉 No.4, 久留米市, 石橋財団石橋美術館
仕事/ Works
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RCC文化センター、細密画教室講師、2005年~現在
NPO法人三段峡・太田川流域研究会主催絵画教室、2022年~現在