井上 拓哉

Takuya Inoue
(前年比 0)

1986
埼玉県に誕生。
2005
高校卒業と共に陸上自衛隊へ。
第一空挺団に三年間所属し、所属中に新潟県中越沖地震災害派遣に従事。
2008
株式会社ファミリーマートで1年間ほど店長として勤務。
2009
身辺警護について学ぶため、日本警護マネジメント学院に入学。
芸能人・重役の身辺警護や統合失調症患者の移送警護等を二年目から学業と並行して従事。
2011
埼玉美術学院に入学し油絵に関して三年間勉強する。
2014
埼玉美術学院卒業後、油絵などを製作しつつ、主に公募展などに出品。

個展/Solo Exhibitions

2015
個展「夢現」

グループ展/Group Exhibitions

2016
千葉PARCO「朝と夜の作品展」 出品
2014
MINERaL 絵画グループ展 出品

受賞/Awards

2016
第51回 昭和会展 入選
2014
第10回 世界絵画大賞展 入選
2014
第49回 たぶろう展 入選

メディア/Media

2014
月刊 美術の窓 8月号 作品掲載

ステイトメント/Statement

私のメインテーマは救いです。希望や夢、死や哀しみなどポジティブネガティヴ問わず多様な救いの概念を表現します。コンセプトは反転で、テーマから想起するイメージを反転させ画面構成する事でテーマを際立たせ、物事の二面性をメッセージとして含ませています。

私が制作を続けていく理由は、子供の頃から探している"何か"を見つけるためです。未だにその"何か"はわかっていません。作品の完成と同時に"何か"の片鱗を見つけたつもりになりますが、時が経つにつれそれを見失ってしまいます。探し物は一つでけではないのかもしれません。
私の家系は父母とも癌家系のため、幼い頃から身内の死というものを多く見ており、常に死を意識して生きてきました。
また生まれつき我が強く、過去にはいじめにあうこともありました。そのせいかテーマやコンセプトに夢の世界や死・ネガティブといった物事の"裏側"の部分が強く現れることが多いです。

絵画/Painting

絵は自分自身を救う為に始めましたが、当時はどれだけ画面が明るい作品を見ても、描いても、救われる事はありませんでした。むしろ暗い作品を見れば見るほど、描けば描くほど救われている自分にある日気付きます。
趣味趣向もあるかもしれませんが、私が思うに人は絶望し過ぎるとネガティヴに惹かれる傾向にあるのかもしれません。
この時の経験から私の共通テーマである「救い」を際立たせる為に、あえて表面的にはテーマを「反転」させてネガティヴな画面に描く事が多いです。
ただ救いにもさまざまな形があります。
始まる事による救い。
終わる事による救い。
例えば死などは後者ですが、終わりがあるからこそ始まりあるという捉え方もできます。世間的にはネガティヴとされる事も視点を変える事でポジティブに転換する事ができるのです。

写真/Photography

写真は構図の練習の為にはじめました。それまでの私は作品は自分1人だけで創作しているという意識が強かったのですが、写真を初めてその考えは変わりました。
人を描くにも、風景を描くにも、自分とは違う物、事、人の存在があって初めて成り立ちます。
このような大事な事に気づかせてくれた写真に感謝し、それからは絵画と写真それぞれで得た知識や技術や思想を相互互換し、それぞれでより良い作品作りに励んでいます。
私が撮る写真は秘境などではなく、主に日常のありふれた風景です。コンセプトは絵画と同じく反転で、視点を変える事でありふれた日常の中の非日常を写しています。

goTop