せっかくの旅行、何か思い出に残るお土産を買いたいけど、定番のお菓子や雑貨では少し物足りない…。そんなお悩みをお持ちの方に、かわいい魅力がぎゅっと詰まった郷土玩具を6つご紹介します。
郷土玩具はただのお土産ではなく、その土地の文化や歴史、人々の願いが込められた特別なアイテム。この記事を参考に、東北の郷土玩具を探してみてはいかがでしょうか?
お土産に郷土玩具をおすすめする理由
縁起が良い:郷土玩具は、その土地の風習や信仰、生活様式を反映しています。縁起が良いとされるものが多く、どんな願いを込めて作られたのか、その意味を知るとより愛着がわきます。
インテリアとしても楽しめる:愛らしいものから伝統的なものまで、デザインも様々です。お部屋に飾れば、オリジナリティあふれるインテリアになります。
思い出に残る:各地の観光地や工房では、郷土玩具の絵付け体験ができる場所があります。世界に一つだけのオリジナル作品を作ることができるのは貴重な経験になります。
東北地方の郷土玩具
東北地方は、日本の本州の北東部に位置する地域で、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6つの県からなる、雄大な自然と豊かな文化が特徴の地域です。各県の伝統的な郷土玩具をご紹介します。
八幡馬
八幡馬は、青森県八戸市を中心とした南部地方に古くから伝わる木製の郷土玩具です。福島県の三春駒、宮城県の木下駒とともに、「日本三駒」の一つに数えられています。
諸説ありますが、江戸時代、南部藩が馬産で栄えていたことから、愛馬の健康や子孫繁栄を願って作られたとされています。出産祝い、結婚祝いなど、お祝いの席に贈る贈り物としても人気があります。
イタヤ馬
イタヤ馬とは、秋田県仙北市地方で作られている伝統工芸品の一つです。イタヤカエデという木を薄く削り、編み込んで作られた馬の形をした玩具で、素朴で温かみのある雰囲気が特徴です。
イタヤ馬の歴史は古く、江戸時代から作られていたと言われています。「うま」を逆さに読むと「舞う」に通じることから、左向きに飾ると縁起が良いとされてる工芸品です。
チャグチャグ馬コ
岩手県で行われる伝統的なお祭り「チャグチャグ馬コ」をモチーフにした郷土玩具です。お祭りの馬と同じように、カラフルな布や鈴で飾り付けられ、華やかな見た目が特徴です。
戦後、盛岡近郊の人々の手内職として始まり、現在では岩手県を代表する郷土玩具の一つとなっています。馬の無病息災を祈願したのがお祭りの起源とされていて、置物も縁起物として人気があります。
松川だるま
松川だるまは宮城県仙台市で作られる仙台張子の代表的な作品です。胴体が青、初めから目が描かれている特徴があります。
伊達藩の藩士・松川豊之進が創始したとされ、宝船や福の神などが描かれていることから、縁起物として親しまれてきました。両目が描かれていることで四方八方見渡せる、無病息災や家内安全があるとされています。
お鷹ぽっぽ
お鷹ぽっぽは一つの刃物「サルキリ」を使って木を削り出して作られる、山形県米沢市笹野地区に伝わる伝統工芸品です。「ぽっぽ」はアイヌ語で「玩具」を意味します。
米沢藩主上杉鷹山が、農民の冬期の副業として工芸品の製作を奨励したことにはじまり、「禄高が増す」「魔除け」といった縁起物とされてきました。
起き上がり小法師
起き上がりこぼしは何度倒れても起き上がる不思議な人形で、福島県・会津地方の縁起物として古くから親しまれてきました。
江戸時代初期に会津藩主が藩士たちに作らせ、正月に売り出したのが始まりという諸説があります。転んでもすぐに起き上がる様子から、「七転八起」といって縁起物とされてきました。
家族の人数+1多く買うと、家族や財産が増え繁栄する、といった習わしもあります。
郷土玩具をもっと楽しむために
歴史を学ぶ:郷土玩具の歴史を調べてみると、その土地の文化や人々の暮らしが見えてきます。より深く郷土玩具を楽しむことができるでしょう。
工房見学:郷土玩具の制作過程を見学できる工房もたくさんあります。職人さんの話を聞いたり、実際に作っている様子を見学したりすることで、旅行の特別な体験にもなります。
絵付け体験: 一部の工房では、自分で絵付け体験ができる場合があります。世界に一つだけのオリジナルの郷土玩具は一生の思い出作りにもおすすめです。
まとめ
東北の郷土玩具は、その土地の文化や歴史を物語る貴重な存在です。お土産としてだけでなく、インテリアとしても、また、自分自身へのご褒美としても、様々な楽しみ方ができます。東北旅の楽しみの一つとして、特別な逸品を見つけてみてください。