自宅をおしゃれに飾る アート作品の選び方と配置テクニック

アートと暮らす

2025月01月07日

自宅に絵画などのアート作品を飾りたいと思っていても、どのような作品を選べばよいのか、また、どのように飾ればよいのか悩む方は少なくありません。この記事では、部屋ごとのテーマ設定や飾り方のポイントを中心に、自宅を美術館のようにおしゃれに演出するコツをご紹介します。日常生活にアートを取り入れて、クリエイティブな時間を楽しんでみませんか?

アートの選び方

テーマ設定

各部屋ごとに異なるテーマを設定することで、家全体に統一感を持たせることができます。例えば、キッチンやダイニングルームには食べ物やカフェ風のアートを飾ると親しみやすい雰囲気が演出できます。リビングルームには自然や風景をテーマにした抽象画を選び、ベッドルームには落ち着いた雰囲気を作るアートを取り入れると良いでしょう。
部屋ごとのテーマ設定は、家全体を一つのストーリーとしてまとめる助けになり、空間ごとに異なる雰囲気を演出できます。

【カフェ風のテーマ】

《ふたつのドライフラワー》にしもり ただし
ふたつのドライフラワーにしもり ただし

【北欧風のテーマ】

《Rolling Hills》マケイラ ブラックホース
Rolling Hillsマケイラ ブラックホース

色彩と雰囲気

アート作品を選ぶ際には、部屋の色彩や雰囲気に調和させることが大切です。例えば、明るい色調のリビングルームには、同様に明るい色合いのアートを取り入れると統一感が生まれます。一方、落ち着いたトーンのベッドルームには、淡いパステルカラーやモノクロームの作品がよく馴染みます。
さらに、アート作品の色彩は部屋のアクセントカラーとして活用することも可能です。例えば、シンプルなインテリアに鮮やかな赤を基調としたアートを加えることで、空間に華やかさやインパクトを与えることができます。

【統一した色合い】

《フラミンゴ》柳澤 弥代恵
フラミンゴ柳澤 弥代恵

【アクセントカラー】

《ホオズキ【紅】》NIM
ホオズキ【紅】NIM

サイズと配置

アート作品のサイズと配置は、部屋のスペースに応じて慎重に選ぶことが大切です。大きな壁には大きなキャンバス作品が映えますが、狭い壁にはミニマルな作品や複数の小さなアートを組み合わせた飾り方もおすすめです。配置については、視線の高さに作品を掛けるのが基本ですが、場合によっては床に近い位置や棚の上に置くなど工夫してみるのもおすすめです。また、家具や他の装飾品とのバランスも意識し、アートが部屋全体と調和するよう心がけることが大切です。

【小さな作品を並べて飾る】

小さな作品を並べて飾る

【配置は目線の高さ位がおすすめ】

配置は目線の高さ位がおすすめ

アートの飾り方

壁全体を使ったギャラリーヴォールの作り方

ギャラリーヴォールとは、複数のアート作品を一つの壁にまとめて飾る方法で、壁全体をアートギャラリーのように演出できます。

ポイント1
最初に飾りたい作品を選び、レイアウトを床やテーブルの上で試してみましょう。大きな作品は中央や視線の高さに配置し、その周りを小さな作品で囲むとバランスが取れます。同じサイズの作品を近くに並べることで、まとまりや統一感を生むことができます。

ポイント2
レイアウトが決まったら、壁にマスキングテープなどで印をつけ、それをガイドにしてフレームを取り付けていきます。各作品の間隔を一定に保つことで、整然とした美しい仕上がりになります。

壁全体を使ったギャラリーヴォールの作り方

フレームの選び方

フレームはアート作品の一部として、その魅力を引き立てる重要な要素です。作品のスタイルや色合いに合わせて、適切なフレームを選ぶことが大切です。

例えば、モダンでシンプルな作品には、細身で無駄のないデザインのフレームがよく合います。一方、クラシックな作品には、装飾が施された重厚感のあるフレームを選ぶと雰囲気が際立ちます。また、黒や白のフレームは汎用性が高く、ほとんどの作品に調和しますが、フレームの色を作品と統一したり、アクセントとなる色を選ぶことで、さらに魅力を引き立てることができます。

【クラシックな作品+装飾系フレーム】

《花束どうぞ》mitsu
花束どうぞmitsu

【作品のカラーと調和するフレーム】

《パリピしろくま》ささはら みほ
パリピしろくまささはら みほ

ライトの活用

アート作品をより美しく見せるためには、“光”を効果的に活用することが重要です。自然光を利用できる場合は、窓の近くに作品を飾ると、柔らかな光が作品を引き立てます。ただし、直射日光が当たると色あせの原因になるため、UVカットのフィルムやガラスで保護することをおすすめします。

人工照明を使う場合は、スポットライトやピクチャーライトを活用して、作品に適切な光を当てましょう。これにより、色彩やディテールが際立ち、より魅力的に見せることができます。光の角度や距離を調整し、作品に不要な影ができないよう工夫することも大切です。

【自然光でナチュラルに見せる】

自然光でナチュラルに見せる

【間接照明で華やかに見せる】

間接照明で華やかに見せる

番外編:飾る絵を自分で描いてみる

自分で作ったアート作品を自宅に飾ることは、インテリアを個性的で魅力的にするだけでなく、クリエイティブな達成感を得られる楽しい体験でもあります。ここでは、自宅やワークショップで楽しめる3つのアートスタイルをご紹介します。

テクスチャーアート
テクスチャーアートは、さまざまな素材や技法を使って作品に立体的な質感を加えるアートです。例えば、テクスチャーペーストをキャンバスに塗り、パレットナイフで模様を作ることで、独特の立体感を生み出せます。乾燥後に絵の具を重ねると、さらに深みのある表現が楽しめるでしょう。

「はじめての『テクスチャーアート体験』in浅草」『 book art cafe 』ライフ&アートコーチ kaho
はじめての『テクスチャーアート体験』in浅草」『 book art cafe 』ライフ&アートコーチ kaho

アルコールインクアート
アルコールインクアートは、アルコールベースのインクを使ったアートで、鮮やかな色彩と流動的な模様が特徴です。合成紙にアルコールインクを垂らし、ストローで息を吹きかけてインクを広げることで、色が重なり合い美しい模様が生まれます。さらに、スプレーボトルでイソプロピルアルコールを吹き付けると、グラデーション効果や柔らかなぼかしを作り出すことが可能です。手軽に試せるアートスタイルでありながら、幻想的な仕上がりを楽しむことができます。

ポーリングアート
アクリル絵の具とポーリングメディウムを混ぜた液体をキャンバスに注ぎ、自然に広がる模様を楽しむスタイルです。カップやボトルを使って絵の具を注ぎ、キャンバスを傾けたり回転させたりして模様を作ります。ポーリングアートはキャンバスだけでなく、木材、ガラス、陶器など様々な素材に応用することができます。

まとめ

自宅にアートを取り入れることで家全体が統一感を持ち、魅力的な空間に変わります。各部屋ごとに異なるテーマを設定し、色彩や雰囲気に合わせてアート作品を選ぶことで、より一体感のあるインテリアを実現できます。ギャラリーヴォールの作り方やフレーミング、光の活用などのコツを活かして、あなたの自宅をまるで美術館のように飾ってみてください。

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