
「ネットで絵を売りたい」と思ったとき、販売ページの作り方に悩む人は少なくありません。作品ページに必要な情報が不足していると購入者は不安を感じてしまい、せっかくの作品が売れにくくなることもあります。この記事ではネットで絵を売る際に押さえておきたい販売ページの作り方を簡単に解説します。
作品の基本情報を明記する
販売ページで最も重要なのは、作品の基本情報をきちんと記載することです。購入者は写真だけでは作品の全体像を把握できないため、サイズや技法、素材といった情報が不足していると「実際に届いたら思っていたものと違った」という不安につながります。これらを丁寧に明記することで安心感が生まれ、購入につながりやすくなります。
サイズ
作品のサイズは必ず数値で示しましょう。たとえば「F6号」などの美術用号数だけでは初心者には分かりにくい場合があります。縦横の寸法をmmまたはcmで記載し、さらに額装の有無も明記すると親切です。
例:「作品サイズ:41×31cm(額装あり、外寸47×37cm)」
こうした情報があると購入者は自宅の壁や飾りたい場所に合うかどうかを具体的にイメージできます。
技法と支持体
技法は作品の価値や価格に直結する要素です。油彩、水彩、アクリル、版画など、どの技法で制作されたかを明確に記載しましょう。技法によって保存方法や耐久性も異なるため、購入者にとって重要な判断材料になります。
さらに作品が描かれている支持体(キャンバス、紙、木板など)もなるべく記載しましょう。支持体とは絵具をのせる基盤となる素材のことで、作品の印象や保存性に大きく関わります。これを明記することで、購入者は「作品の質感」「飾り方」「保存方法」を具体的にイメージでき、安心して購入を検討できるようになります。
作品画像
販売ページで購入者が最も気にするのは「実物がどのように見えるのか」という点です。写真が少なかったり不鮮明だったりすると購入をためらう原因になります。なるべく高解像度の写真を複数枚掲載することが重要です。
いろんな角度からの写真
正面だけでなく斜めやアップなど複数の角度から撮影した高解像度写真を掲載することで質感や色合いをより正確に伝えられます。額装済みの場合は、額縁込みの写真もあると「飾ったときの雰囲気」がわかりやすくなります。
サインの有無
作家の直筆サインは作品の真正性を示す重要な要素です。サインがある場合は写真で確認できるように掲載しましょう。版画作品であればエディション番号(例:Ed. 12/50)も明記すると購入者の安心感が増します。
作品の魅力を伝える補足
販売ページではサイズや技法などの基本情報に加えて、作品の魅力を伝える補足説明を添えることで購入者の心に響きやすくなります。数字や仕様だけでは伝わらない「作品の背景」や「作家の思い」を簡潔に記載することで購入者は作品により深く共感できます。
制作意図やコンセプト
作品を描いたきっかけやテーマを短く説明すると購入者は作家の思いを理解しやすくなります。たとえば「日常の静けさを切り取った一枚です」「沖縄の海の光を表現しました」といった一言があるだけで作品に込められた意図が伝わりやすくなります。
飾るシーンを提案する
リビングに飾れば空間が明るくなる、書斎に置けば落ち着いた雰囲気を演出できるなど、インテリア視点で飾るシーンを提案すると、購入者は自分の生活に作品を取り入れるイメージを具体的に持つことができます。
作家活動歴
作品ページに作家の活動歴を添えることは購入者にとって大きな安心材料になります。活動歴が簡潔に示されているだけで作品の価値が裏付けられ、購入の後押しにつながります。
展示歴
過去に参加した展覧会や個展を短く記載すると、作家が実際に活動していることが伝わります。
例:「2023年〇〇美術展入選」「地元ギャラリーで個展開催」
受賞歴
受賞歴や審査通過の実績は作品の価値を裏付ける重要な要素です。購入者にとって「評価されている作家」という安心感につながります。
最近の活動を更新
最新の展示や出展情報を加えると、現在も活発に活動していることが伝わり、購入者に安心感を与えます。SNSの更新も有効です。
購入者に安心を届ける作品ページの作り方
販売ページで重要なのは、作品の魅力を伝えるだけでなく、購入者が安心して選べる情報をきちんと揃えることです。これらを意識してページを整えることで、作品の価値がより伝わりやすくなり、購入者との信頼関係を築くことができます。
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