ペン画、ドローイング、イラストレーション、グラフィックアート【美術技法】

アートを学ぶ

2024月05月22日

美術技法とは、作品を制作するために使用される技術や方法のことです。絵の具の扱い方や筆法などで、作品に表現の幅を広げてくれます。今回は手書きの技法に着目し、それぞれの特徴やどういった用途で使われているのか解説します。

ペン画

ペン画

ペン画は主にペンと黒インクを使用して表現された絵画の様式です。漫画やイラストレーション、絵本やデザインなどの分野においても活用されています。
代表的なアーティストは、アイルランドの挿絵画家ハリー・クラークです。代表作に「アンデルセン童話」の挿絵があります。その特徴は物語を象徴するような観念的な世界を白黒の世界で見事に表現していることです。これは作家自身がステンドグラスの技法で培った造形技術も完成度を高めるのに役立っています。

ドローイング

【美術技法】ペン画、ドローイング、イラストレーション、グラフィックアート

美術の世界におけるドローイングは「線画」のことを指しています。通称「ライン・ドローイング」とも呼ばれ、単色で描かれた作品、それはペンやクレヨンや木炭などの制約はなく、「線を引く」という行為そのものに主体を置いているのかどうかがポイントです。
デッサンとドローイングの違いとして、デッサンは対象を正確に描くことが重要視されますが、ドローイングは抽象的な表現まで自由に描かれています。

イラストレーション

イラストレーション

イラストレーションはテキストやアイデアを補完する役割として、本や雑誌、広告など様々なメディアで使用されています。用途は広範で、子供向けの絵本から技術書まで、さまざまな分野で利用されます。
イラストレーションは様々なスタイルや手法で制作されます。一部のイラストレーターは、伝統的なメディア(鉛筆、インク、水彩、アクリルなど)を使用して手描きのイラストを制作します。一方で、デジタルイラストレーションは、コンピューターソフトウェアやタブレットを用いて作成されることが一般的です。

グラフィックアート

グラフィックアート

21世紀に入り「グラフィックアート」と呼ばれるジャンルが形成され始めています。文字やイラスト、写真、図形、色彩などを組み合わせて情報を視覚的に表現します。

代表的なアーティストは、アメリカのシェパード・フェアリーです。2008年のアメリカ大統領バラク・オバマを描いた希望のポスターが有名です。広告、ポスター、パッケージデザイン、ウェブデザインなどの分野でグラフィックデザイナーが活躍しています。

アートは誰でも楽しめる

ペン画、ドローイング、イラストレーション、そしてグラフィックアートは情報や感情を伝えるため、日常生活の中で広く活用されています。もちろん芸術分野においても視覚芸術の一環としてみる人を楽しませてくれています。
イニシャルギャラリーオンラインショップでも、これらの技法で描かれた作品を多数販売しています。気になる作品があるかぜひチェックしてみてください。

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