アート塗り絵コレクション掲載作家 NEeROインタビュー
2021-04-06 作家インタビュー今回は、「アート塗り絵コレクション 〜人物モチーフ編〜」に作品掲載のNEeROさんに塗り絵作品に込めた想い、制作過程について詳しくお話を伺いました。
Q. 作品のテーマについて教えてください。
本作『Reborn』は生命をテーマにしています。どんな色を塗るかによって作品の印象は随分と変わることから、線画に新たな命が吹き込まれるというイメージをしました。生命の生まれる瑞々しさや力強さを、華やかに描きました。生命の躍動感も意識しているので、その辺りも感じながら塗っていただけると嬉しいです。
「 新たな命が吹き込まれる 」
− 塗り絵に色を塗ることで、全く別の作品「命」になるということですね。
Q. 着彩見本の制作で使われた画材を教えていただけますか。
水彩色鉛筆・ゲルインクボールペンを使用しています。
Q. 着彩は色鉛筆を使用されていますが、塗っていない部分が光り輝いているように見えます。着彩する際のコツなど教えてください。
色鮮やかに、かつ繊細さを出す為に光沢を意識して着彩しています。光が当たる部分は色を塗らず、紙の白色を活かして表現します。またきっぱりと色が分かれすぎないように、グラデーションを用いてゆったりとした色の変化を付けるようにしています。
− 光沢を意識されているのですね。グラデーションを用いた着彩、真似して挑戦してみたいと思います!
Q. 着彩する色は塗り始める前に決められているのですか?
大体は塗りながら決めていきますが、予め決まっている部分もあります。今回は金色の部分とクジラがそうですね。その他はその場の気分で塗っていくので、正直に言うと行き当たりばったりです。
配色に悩んだときは別紙に色を塗ってみて、確かめてから決めています。
Q. NEeROさんの作品は、神話や幻想世界を題材にしたダークファンタジーを中心に描かれていますが、ダークファンタジーを描くきっかけとダークファンタジーの魅力を教えてください。
ティム・バートン監督と、絵本作家のエドワード・ゴーリーの影響は大きいと思います。暗い中にも暖かさがある、そんな世界観が気に入っています。
ダークファンタジーは、目を背けたくなるような真理を描くからこそ、人の内面に寄り添えるところが魅力です。それから、周りと変わっていても良い、少しくらい現実から逃げても良いと教えてくれた、大切な存在でもあります。
Q. 「アート塗り絵コレクション」出版プロジェクトは、イニシャルギャラリーの作家支援プロジェクトの一つになりますが、このような取り組みについてどう思われますか?
無名の作家にも書籍の出版に関わるチャンスが頂けるので、このような企画は本当にありがたいです。何より、選出していただけたことはモチベーションの向上に繋がりました。こういった経験がなくわからないことばかりでしたが、丁寧に指示をしてくださったことも大変助かりました。
今までは自己満足のために描くことが多かったのですが、今後こういった形にするという活動も増やしていきたいと思える、良いきっかけになりました。
− 嬉しいお言葉ありがとうございます。今後の作家支援プロジェクトにも活かしていきたいと思います。
NEeRO
神奈川県出身
創作する作品は、培ってきた死生観や精神世界の発露
❖ グループ展/ Group Exhibitions
2021 【角と骨展】(ART FORUM One’s 自由が丘/ 東京)
2020 【天使・悪魔展】(ART FORUM One’s 自由が丘/ 東京)
【額の中のドール展】(ART FORUM One’s 自由が丘/ 東京)
【Life time 展】(Boji hair+gallery / 東京)
2019 【怪談的な。展】(Boji hair+gallery / 東京)
【 The fantasy Exhibition】(Boji hair+gallery / 東京)
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書籍情報
飾れるアート塗り絵『 アート塗り絵コレクション 』〜人物モチーフ編〜
定価1,650円(本体1,500円+税)A4判/並製/62頁
ISBN 978-4-9911614-0-7
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