【作家コメント】
不思議の国のアリスをモチーフに制作致しました。
「不思議の国のアリス」の続編として描かれた物語「鏡の国のアリス」。
「私は何者なのか」
私は好きなものに触れている時、追いかけている時にふと鏡を見る感覚にとらわれ、そんな時に本当の自分を見る気がします。
その鏡に映った私は子どもで、目を輝かせている。
不思議の国のアリスの登場キャラクターは基本的に、アリスに冷たいのです。
でもそんな不思議の国は結局、アリスの見た夢でした。
自分の好きなものに囲まれている時、本当の自分を垣間見る気がします。
自分にとって不愉快なもの、そんなものばかりに囲まれていると豊かでなくなってしまう。
でもそこにいる時はなぜかそこが夢の中、鏡の中の偽物の世界だとは気が付かない。
…そんな事を考えながらこの絵を描きました。