作品証明書とは?美術品を買う、販売するなら用意したいもの

アートと暮らす

2024月12月10日

「この絵、本物かな?」「この彫刻は誰が作ったの?」

芸術作品を購入するとき、誰もが一度は抱く疑問です。その作品が作家本人によって制作されたオリジナル作品であることを証明するための重要な書類、それが「作品証明書」です。作品証明書にはどのような情報が記載されているのか知りたい方や、証明書の作成方法に悩むアーティストの方は参考にしてみてください。

作品証明書とは?

作品証明書は、芸術作品が作家本人によって制作されたオリジナル作品であることを証明する書類です。作品の名前に加え、制作年、技法、エディション番号など、作品に関する詳細な情報が記載されます。

作品証明書とは?美術品を買う、販売するなら用意したいもの

作品証明書は必要?

作品証明書は、単なる書類ではありません。作品とその作者を守る上で、以下のような重要な役割を果たします。

真作であることの証明
作品が作家本人によって制作されたオリジナル作品であることを証明し、作品の信頼性を高めます。

購入者への信頼感
作品証明書を付けることで、購入者(コレクター)に作品の信頼性を保証し、安心感を与えます。

作品価値の向上
証明書が付いていることで作品の価値が高まり、高額で取引される可能性が高くなります。また、将来的に作品を売却する際の真贋に関するトラブルを防ぐ効果もあります。  

作品証明書の作り方

作品証明書に記載するべき情報

作品証明書には、以下の情報が一般的に記載されます。

  • 作家名: フルネームを記載します。
  • 作品名: 作品のタイトルを記載します。
  • 制作年: 作品が制作された年を記載します。
  • 技法: 使用した技法(例: 油彩、アクリル、版画など)を明記します。
  • サイズ: 作品の縦横のサイズを記載します。
  • エディション: 一点物の原画はオリジナル、限定作品の場合は、エディション番号と総エディション数を記載します。
  • 署名: 作家の署名と証明書の発行日を記載します。
  • 作品の写真: 証明書に作品の写真を添付することで、詳細な情報を補足し、証明書の信頼性を高めます。

作品証明書の法的効力

作品証明書は、芸術作品が真作であることを証明する重要な書類ですが、法律で義務付けられたものではありません。これはあくまで作家が発行する私的な文書であり、その法的効力は限定的です。

法的効力に関するポイント

・絶対的な証拠にはならない
作品証明書は真作であることを示しますが、法律的な観点では絶対的な証拠にはなりません。

・鑑定機関との関係
鑑定機関による鑑定結果と証明書の内容が異なる場合、通常は鑑定結果が優先されます。

作品証明書の役割

それでもなお、作品証明書は以下の理由から価値あるツールとして機能します。

・作品の取引をより安全かつスムーズに進めるための補助的な書類です。
・作家が作品の価値を守り、購入者の信頼を得るために欠かせない存在です。

作家の方だけでなく、購入者にとっても作品証明書の意義を理解しておくことが、安心して取引を行うための大切なステップとなります。

作品証明書の作成

作品証明書のフォーマットは特に定められていません。WordやExcelなどのソフトで作成したり、専用のテンプレートを利用したりすることができます。手書きでも問題ありません。

準備するのが大変、どんな風に書けばいいのかと悩む方も多い作品証明書。イニシャルギャラリーでは出品されるアーティストの方に無料でフォーマットのご用意もしていますので、お気軽にご相談ください。

作品証明書とは?美術品を買う、販売するなら用意したいもの

イニシャルギャラリーで販売している作品は?

イニシャルギャラリーオンラインショップで販売されている作品は、アーティスト本人によって出品されています。これは、作品が作家自身のオリジナルであることを保証し、購入者の方に安心して作品を楽しんでいただくためです。

アーティストの方には作品証明書の作成をお願いしているので、作品を購入する方には証明書があることで安心してご利用いただいております。

現代アートが買えるオンラインショップはこちら
あなたにぴったりなアートは?
アートタイプ診断
3つの質問に答えてね!
カテゴリ:
アートと暮らす
この記事のキーワード