「物語の中に潜っていきたくなるような世界観を大切に」Sayuri Nagakuraインタビュー
2021-11-17 作家インタビューSayuri Nagakura / 画家
異国情緒あふれる心地の良い色彩で作品を描くSayuri Nagakuraさんに、メキシコでの制作活動やモチーフに対する思いについて詳しくお話を伺いました。
Sayuri Nagakura
個展/Solo Exhibitions
2014
珈琲喫茶 CAFE LEON( 静岡 )
2013
ギャラリー喫茶山水 (静岡)
グループ展/Group Exhibitions
2021
日本橋Art.JP 食の宝庫 展
日本橋Art.JP 秋の声 展
日本橋Art.JP リニューアル記念展
JCAT New York FLOWER展
日本橋Art.JP 初夏のしつらえ展 -絵画のある暮らし-
日本橋Art.JP 2021年上半期ベストセレクション展
日本橋Art.Jp 「新時代の花見のカタチ」展
日本橋Art.JP 「画家が選ぶZOOM背景におすすめ作品」展
SELECTED ILLUSTRATION 「ANIMAL」展
2016~2018
Kid’s アートクラス主催 (メキシコ)
他/Others2021
ART BOOK OF SELECTED ILLUSTRATION ANIMAL EDITION 掲載
【HP】 【Instagram】 【facebook】
「誰かに作品を届けたいという思い」
Q. 作家、画家を志したきっかけを教えてください
思いつきで描いた絵を額に入れて家族友人にプレゼントしたところ思いの外喜んでもらえて感動しました。その辺りから誰かに作品を届けたいという思いが生まれた気がします。以後額装を意識した絵を描くように心がけ始め、ご注文やご購入が増えるにつれて制作に全力で取り組むようになっていきました。
Q. Sayuri Nagakuraさんの作品は、細かく書き込まれた繊細な線と、異国情緒あふれる心地の良い色使いがとても魅力的です。作品へのこだわりや現在の作風になったきっかけがありましたら教えてください。
線の細かさ、心地良いと感じる色使いを大切に描いています。見る方の心の美しいところが動くような風景、想像力をかき立て物語に中に潜っていきたくなるような世界観を意識しています。作風は自然に徐々に変化していますが、細かい線と動植物をモチーフにしているところは同じです。
Q.作品を制作する上で、テーマなどはありますか?
美しさ、強さ、純粋さ、爽やかさ、優しさや真っ直ぐな想いのような、、そういう何かしらポジティブな方向をテーマに制作しています。
Q. Sayuri Nagakuraさんの作品は、動植物をモチーフにしたものが多くありますが、動物たちの想いを読み解くように、どれも気高く、それでいて愛らしく描かれているのが印象的です。作品を制作する上で大切にしていること、モチーフに対する想いや作品に込める思いなどはありますでしょうか?
彼らの姿形や生き様から私たちは何を学べるだろうと考えたりします。表情を大切に、デザインは動物たちの魅力を引き出せるよう心がけています。モチーフは選んだ段階から既に愛おしいです。自分の好きな絵柄を乗せていく、、色と線をを丁寧に紡いで行くような感覚でしょうか。作品が完成して新しい装いになった動物を見るとホッとしたような気持ちになります。
Q. Sayuri Nagakuraさんの描く作品は、美しい色彩を際立たせるように額装にも拘りを感じました。額装選びの拘りはありますか?
シンプルなものが好みですが、今後違うテイストのものも使ってみたいです。
Q. 日々の作品制作にあたり、ルーティンやリフレッシュ方法などありましたらお聞かせください。また、どのようなときにインスピレーションを感じますか?
ルーティンは読書と運動。リフレッシュはコーヒー、音楽鑑賞とワインです。演奏動画やライブ映像は毎日見るくらい好きです。動物の写真や絵を見たり、音楽を聴いている時にインスピレーションを感じたりします。
Q. 普段どの様な場所で制作活動をされていますか?
大きな窓から自然光が沢山入る、キッチン横のアトリエスペースで制作しています。コーヒーを直ぐに淹れられて便利です。描いている時は大抵猫が横に居ます。
「 色々な力を貰いながら制作を続けられることに感謝 」
Q.Sayuri Nagakuraさんは現在、メキシコで生活をされているとお伺いしました。太陽の恵みや自然が多く、活気があるイメージですが、そういった環境は作品のテーマや作風に影響しているのでしょうか?
影響していると思います。私が住む街は標高1800メートルに位置しています。一年中殆どの日が快晴、湿度が低くて心地良い気候。気さくで朗らかな人たちに囲まれています。強烈な太陽、街に溢れる原色と音楽、心を動かす光景がここにもあそこにも。外部から色々な力を貰いながら制作を続けられていること、感謝です。
Q. 動植物を描くうえでのこだわりなどはありますか?
写真のような正確さよりも、見る方それぞれがイメージを膨らませられるような画風、色使いを心がけていますが、サイズ感や造りは実物から遠ざからないように観察します。パンデミック後は動植物の写真を沢山撮りに行きたいです。
Q.ご自身の作家活動において影響を受けた人物や事柄などはありますか?
Instagramで多くの作家さんと知り合うことができました。皆さんのプロの仕事や美しい作品達から日々沢山刺激をいただいています。ずっと好きなのはドイツ人画家 Michael Sowa(ミヒャエル・ゾーヴァ)です。
Q.SNSでの活動について、気を付けている事、実践している事、反響などはいかがでしょうか?
私個人の好みですが、あまり文字は載せていないです。見る方それぞれが色々想像していただけたら、と感じていて。余談ですが、そういう理由で最初の頃は無題の絵が多かったんです。でもアート系雑誌のある記事に「タイトルは見る人をその世界に連れていくガイド」というような事が書いてあって。納得、と以後タイトルを付けるようになりました。
Q.今後、作家として挑戦したいことはありますか?
音楽家さんのお仕事に自分の絵を使っていただけたら、という夢はあります。あとは布製品にずっと注目しています。クッション、カーテン、ワンピース、、、とか作れたら素敵ですね。
今後の展示情報
まだWeb展示会参加が続く気がします。活動内容は都度Instagram、Facebookから情報発信するのでチェックいただけたら嬉しいです。