近年人気のアートフェア!いったいどういったイベントなのか? 2022月03月21日 アートマーケット

様々なギャラリーが集結し、アート作品が一堂に集まり購入できる場所が「アートフェア」の面白さです。これだけでも入場料を払う価値があるかもしれません。近年、国内のアートフェアなども売上を伸ばしていますが、世界にはさらに大きなマーケットが広がっています。

今回は世界3大アートフェアである「アートバーゼル」「フリーズ」「アーモリーショー」や国内最大規模である「東京アートフェア」を取り上げながら、アートフェアの仕組みを解説します。

<アートバーゼル>


アートバーゼルは世界最大級のアートフェアであり、スイスの都市バーゼルで毎年6月に開催されています。現代アートシーンを引っ張りトレンドを生み出し続けているアーティストを中心に、各国のトップギャラリーが出店しています。絵画や写真だけでなくインスタレーションや映像作品まで幅広いラインナップも魅力のひとつです。

そして近年はマイアミや香港でもアートフェアを開催しており、アートバーゼルが香港に来たことで、アジアのアートシーンの中心は香港に決まったとも言われているほど、その影響力は絶大です。

 

<フリーズ>


フリーズはもともと現代アートの雑誌として誕生し、その後、フリーズ・アートフェアがロンドンで生まれました。フリーズが革新的であったのは、アートフェアにアーティストが新作を発表する流れを作り出したことです。

それ以前のアートフェアは基本的にギャラリーの出品作品の見本市であったのに比べて、フリーズではアーティストによるライブペインテイングやパフォーマンスなど、劇場型のアート作品も楽しめるようになりました。アートを体感する場として付加価値をもたらした功績は大きなものでした。

<アーモリーショー>


アーモリーショーはNY最大のアートフェアです。会期中はマンハッタン中にいくつものサテライトフェアなども開催されるため、NYがアート一色に染まります。世界中のセレブリティやアートコレクターが集まり、期間中の華やかさは他のアートフェアよりも上です。

近年は現代アートに加えて近代美術やインテリアなどの展示も開催されており、様々な分野の才能に出会うことができます。

<アートフェア東京>


アートフェア東京は年々と売上高が増加しているものの、近年は開催時期がアーモリーショーと重なるなどして、世界各国の一流のアート関係者が訪れていません。このままでは「現代アート」という競争から東京が完全に周回遅れである厳しい状況であるといえるため、開催時期などを見直す必要があるかもしれません。

「現代アート」とどのように戦略的に向き合っていくのか、日本、東京の現代アートを盛り上げていく為、今後が期待されます。

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